ABOUT HAIR COLOR

2016.03.10更新

こんにちは


金山です。



3月は毎年増えるこのオーダー。

「黒染めしたのを明るくしてほしい!」

「黒染めしてあるんですけど、アッシュになりますか?」

「黒染めからグラデーションカラーにしたい!」


そうです。

卒業し、いよいよ大学生や、

就活明けで、4月までに一度は遊んでおきたいなど。


大体、黒染めの履歴があるお客様が多い時期。


黒染めに限らず、こげ茶くらいでも、

暗めのトーンに1度でもトーンダウンした履歴のある方に

はっきりと申し上げておかなければならないこと。

それは、

「希望通りの色、明るさになることはほぼありません」

ということ。


ブリーチすれば、全ての色素が抜けるわけではありません。

ブリーチで色が抜ける前に切れてしまうこともあります。


ですので、基本的には、

1度のブリーチで色を抜けるところまで。


その抜けて出てきた色(大体が赤茶かオレンジ)に対して、

ヘアカラーの色味で調整していきます。


オレンジになったら青みを、

赤が強ければ緑をぶつけて、

アッシュに見せていきます。


アッシュくらいなら何とかなりますが、

透明感のあるグレーやベージュは難しいと思ってください。



先日、初めてご来店いただいたお客様です。








1年前に黒染めをし、


その前3年前くらいにも黒染めしてあるとのこと。



今回はアッシュ系のグラデーションカラーにしたいとのオーダーでした。








こんな状態。

見づらいですね。。。

一生懸命書いたんですけど(笑)



毛先にはブリーチをして明るく、


根元から3分の2くらいまでは暗めだけど、アッシュにしたい。


ここで、毛先だけブリーチをし、


根元は普通のカラーをすると、こんな感じになってしまいます。










、、、、、、、、、、、、



、、、、、見づらいですね。すいません。



要は、根元の地毛部分はヘアカラーが通常通り働いて、

暗めのアッシュブラウンになったとしても、


1年前の黒染め部分から毛先のブリーチまでの間が

なんの変化もなく、黒いまま残ってしまうのです。


そこで、どうするか考えまして、








根元から全体にまずウィービングでブリーチ。


地毛と黒染め部分を縦線で明るくしていきます。


そして、







ウィービング以外の毛先もブリーチ。


少しだけ元の毛も残して、

より馴染むようにグラデーションのベースを作っていきます。



流すと







こんな感じ。



毛先は









やはりオレンジ。


根元からは







このようにウィービングの筋が入りました。



やはり地毛の部分の方が明るく抜けていますが、

あとから乗せるカラーで調整します。


根元からウィービングハイライトを入れる意味としては、

根元にもクリアな色を入れたいからと、

縦線で横のムラを修正したいからです。



仕上がりは、












このように。







オレンジが残った毛先には青みのアッシュをぶつけて、


根元には暗めのアッシュグレー。








根元にもクリアで暗い色が入りました。



黒染めからだとこのくらいが限界ですが、

人によってはブリーチでもっと抜ける場合、抜けない場合があります。


今回もカラー剤が本来持つはずの透明感まではいきませんでしたが、

お客様には喜んでいただけました。


やってみないと分からないところもありますが、

出来るだけ最小限のダメージで、

出来る限りキレイな色、仕上がりに出来ると思います。


難しいカラーではありますので、

チェリッシュのようにブリーチに慣れているサロンでの施術を強くオススメします。


黒染めからのデザインカラー。

ご要望がありましたら、ぜひご相談ください☆





 

投稿者: Hair Salon Cherish