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2018.11.10更新

イルミナカラーには出せない色や仕上がりを求める時に使う、Cherishが厳選したカラー剤をご紹介します。

 

前回書いたこちらの記事

     ↓

【イルミナカラーのいいところ。Cherishのカラー剤事情その1】

 

続きです。

 

前回は「イルミナカラー」について書きました。

 

Cherishでは、イルミナ以外にも「いいカラー剤」が何種類かあります。

 

イルミナカラーのような透明感や色の柔らかさを狙ったカラー剤はイルミナが流行ったおかげで、似たような、といったら怒られますが、でも似たような特徴のカラー剤が世の中に増えました。

 

それぞれ違いはあれど、狙っているターゲットやイメージが同じ方向のものであれば、イルミナとコレストンパーフェクトがあれば他のものは特に並行して置いておくメリットはないなと判断しています。

 

その分、イルミナとは違った狙いで作られたカラー剤をCherishではご用意しています。

 

《まず一つ目は「ピカラ」》

 

ピカラ

 

 

ほとんどのヘアカラー剤は金属のチューブの入れ物に入っているのですが、ピカラは環境に配慮して、非常に珍しいパウチ型の容器に入っています。

 

環境に優しいのはとても好感が持てますが、ピカラの本当にすごいところはそこではありません。

 

このカラー剤の特徴を一言でいうと、「絵の具のように自由に色が作り出せる」というところだと思います。

カラー剤はどれもそうじゃないの?と思われるかもしれませんが、普通のアルカリカラー剤の色素というものは、「カプラー」といういわゆる「色」の成分を色として作り出すため、「中間体」というものと混ざって反応することで生み出されます。

 

「中間体」、「カプラー」、1液に含まれる「アルカリ剤」、2液に含まれる「酸」この4つが混ざって髪の内部で反応しながら色素が出来上がるのですが、厄介なことに、この中間体というものが「褐色」と言って、濁った色なのです。

 

何が言いたいかというと、

 

「通常のヘアカラー剤は混ぜれば混ぜるほど濁っていく」

ということ。

 

例えば絵の具で「青」と「赤」を混ぜると

 

色相環

 

 

このように鮮やかな「紫」を作ることができますが、

 

通常のアルカリカラーで同じことをすると、

 

 

色相環

 

(そもそもこんなに鮮やかな青や赤はアルカリカラーでは出せないのですが)

 

あくまでもイメージですが、こんな感じでくすんで茶色がかった色になってしまいます。

 

ピカラの場合は、中間体がほとんど入っていない薬と、中間体を主体として作られた薬に分かれているため、絵の具のような感覚で色彩を作ることができ、どのくらい濁らせる必要があるかを考えながら薬剤を作ることができます。

 

透明であれば色はキレイですが、根本の伸びたところとすでに明るくなっている毛先とは、透明感があればあるほど繋がりにくい、つまり根本が毛先の透明感に追いつかず、根本が暗いままの仕上がりになってしまったりもします。

 

濁らせなければいいというものでもないので、ここがカラーの難しいところでもあり、楽しいところです。

 

ピカラはそんな「楽しさ」と「難しさ」、そして無限の「色の可能性」のあるカラー剤です。

 

ピカラを自在に操れる美容師は、胸をはって「ヘアカラーが得意だ!」と言えると思います。

 

今までお応えすることが難しかった色のオーダーにもお応えすることが増え足し、スタッフの教育にも最適。

 

ヘアカラーというものを深く知るというところで、個人的にはイルミナよりも「いいカラー剤」だと思っています。

 

どちらかといえばイルミナは、どんな美容師が使ってもある程度キレイで透明感を出せるし、失敗も少ないので安心感はありますが、美容師としては少し物足りなさもあったりします。

 

例えるならイルミナは高性能のフルオートカメラ。

ピカラは扱いが難しいマニュアルカメラのような、

そんなイメージですね。

(伝わります?笑)

 

 

《もう一つはカラーミューズ

 

ピカラで作る色の可能性は素晴らしいですが、やはりピカラもアルカリカラー。

 

作り出せる色素に限界はあります。

 

カラーバター(マニパニなど)やマニキュアの鮮やかさには、やはりまだ一歩及びません。

 

Cherishでもカラーバターを使用していましたが、最近は

 

カラーミューズ

 

 

もっぱらこちら、カラーミューズです。

 

色見本の通り、ビビットです。

 

もちろんブリーチしていないと鮮やかな発色はしませんが、このカラー剤のいいところは

 

「アルカリカラーと並行して使える」

 

というところ。

 

こういったカラー剤は髪の内部ではなく、表面に吸着するタイプの色素なのですが、アルカリカラーと並行して使用することで、髪の内側と表面に同時に色が入る、ということです。

 

これが思った以上に便利で、ブリーチを複数回して内部がスカスカな状態になっている髪にアルカリカラーで色を入れても、1回のシャンプーで台無し、といったことが多々起こるのですが、カラーミューズで表面に入れておくと、思った以上に色が長持ちします。

 

基本、ブリーチ毛へのアタックにはなりますが、ピカラと合わせて可能性がさらに広がり、色持ちもよくなる、ということで「ピカラ×カラーミューズ」が楽しくてテンション上がります。

 

カラーミューズ

 

 

こんなグリーングレーや

 

 

カラーミューズ

 

 

こんなイエローなど。

 

単品で使うとちょっと禍々しい感じでも、このように薄めたりくすませたりして使うといい感じ。

 

というわけで、今回は「ピカラ」と「カラーミューズ」のお話でした。

 

《まとめ》

 

いいカラー剤とはイルミナカラーが全てではありません。

 

求める色や髪の状態に合わせて最適なものをチョイスすることが大事です。

 

Cherishでは、じっくりとご要望をお聞きした上で最適なものをご提案いたします。

 

ヘアカラーのことはなんでもご相談ください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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投稿者: Hair Salon Cherish